美容師国家試験は、美容師を目指すうえで欠かせないステップです。多くの美容師専門学校では、この試験に向けた支援として「国家試験合格保証制度」を設けています。本記事では、美容師国家試験の概要と、合格保証制度の仕組み・内容をわかりやすく解説します。
美容師国家試験を受験するためには、都道府県知事が指定する美容師養成施設の卒業資格が必要です。養成施設の入所資格は高等学校卒業者が基本ですが、当分の間は中学校卒業者も可能とされています。
修業期間は、昼間・夜間課程の通常課程が2年以上、通信課程の通常課程が3年以上となっています。修得者課程の場合は、昼間・夜間課程が1年以上、通信課程が1年6か月以上です。養成施設で必要な課程を修了することで、初めて美容師国家試験の受験資格が得られます。
美容師国家試験は、「実技試験」と「学科試験」の2つで構成されています。実技試験では、第1課題として「カッティング」が必須となっており、制限時間は20分です。ヘアスタイルを作るための美容師の基礎技術として、求めるスタイルを実現させる正確なカッティング技術が求められます。
第2課題は「ワインディング」または「オールウェーブ」のいずれかが出題され、制限時間はそれぞれ、ワインディングが20分、オールウェーブは25分です。ワインディングはパーマの基礎技術で、「均一に巻かれているか」「左右対称になっているか」などの美しさが問われます。オールウェーブは5種類のピンカールとウェーブの組み合わせで作られるスタイルで、スタイル作りの重要な技術です。
学科試験では、関係法規・制度、衛生管理、保健、香粧品化学(化粧品や薬剤に関する知識)、文化論、美容技術理論、運営管理などの科目から出題されます。美容に携わるために必要な幅広い知識が問われる内容です。
試験合格者は、免許申請に基づき美容師名簿へ登録されると、晴れて美容師免許を取得できます(※1)。免許の登録は、厚生労働大臣が指定した公益財団法人理容師美容師試験研修センターが実施しています(※2)。
※1参照元:厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/riyoushi/index.html)
※2参照元:公益財団法人理容師美容師試験研修センター(https://www.rbc.or.jp/exam/index.html)
国家試験合格保証制度とは、万が一在学中に美容師国家試験に合格できなかった場合でも、卒業後に学校が継続的なサポートを提供する制度です。学生が安心して国家試験に挑戦できるよう、学校側が学習面・技術面の両方で支援体制を整えています。
また、合格保証制度は、学校が教育の質を重視していることのあらわれともいえるでしょう。卒業後も国家資格に合格することでスペシャリストへの道が開かれるため、万一という場合に備えた制度として多くの学校で導入されています。
国家試験合格保証制度の内容は学校によって異なりますが、主に以下のような形で提供されています。2017年度より、在学時に美容師国家資格を確実に取得できるよう完全サポート。万が一残念な結果になっても卒業後に国家試験対策講座などで、国家試験に合格するまで個別に丁寧なサポートを行う学校があります(※3)。
また、厚生労働省が指定する学科において卒業認定を受けた人が、美容師国家試験に合格できなかった場合、卒業後に資格取得を目指すための学費を2年間保証する制度を設けている学校もあります。通信コースの場合は1年間が対象です(※4)。
さらに、2009年度入学以降の卒業認定者に限り、合格するまで技術指導や補講が受けられる制度を設けている学校もあり、1年間に夏と冬で2度の国家試験があるため、半年間隔で美容師国家資格の取得が目指せるようサポートしています(※5)。
※3参照元:ベルフォート美容専門学校(https://berufort.ac.jp/employment/qualifications)
※4参照元:専門学校東京モード学園(https://www.mode.ac.jp/tokyo/topics/25441)
※5参照元:京都理容美容専修学校(https://www.kyori.ac.jp/graduate/support/)
国家試験合格保証制度を設けている学校では、通常の授業に加えて試験対策にも力を入れています。実技試験対策では、本番形式のトレーニングを重ね、試験当日と同じ条件での模擬試験を複数回実施するなど、合格基準に到達できるよう、丁寧に指導を行う方針です。
学科試験対策では、過去の国家試験問題を反復学習することで、出題傾向を把握しながら知識の定着を図ります。小テストを繰り返し実施し、理解を深めながら学習するスタイルを採用している学校も。実技と同様に模擬試験を多く行い、合格ライン到達を目指して知識定着を支援しています。
一部の学校では、教員間で国家試験対策の重点ポイントを共有し、教育内容の均一化を図っています(※6)。また、美容師国家試験の規定基準に特化した教材を用意し、国家試験合格を目指し、厳選した教材で練習を重ね、本番に臨める環境です。特にウィッグは生え際や毛量がメーカーによって異なるため、試験に適したものを選定しています。
美容師専門学校のカリキュラムについてもっと詳しく知りたい方は、以下のページも併せてご覧ください。
※6参照元:パリ総合美容専門学校(https://www.paribi.com/future/test/)
美容師国家試験は、美容師を目指すうえで必ず乗り越えなければならない関門です。しかし、国家試験合格保証制度を設けている美容師専門学校では、万が一の場合でも再チャレンジの機会が用意されています。学校選びの際には、国家試験の合格率だけでなく、保証制度の有無や内容、サポート体制の充実度なども確認しましょう。
実際に学校を見学したり、オープンキャンパスに参加したりして、自分に合った学校を見つけることが大切です。教育内容と実績を重視する学校では、合格保証制度を設けることで、安心して学べる環境を整えています。福岡にある美容師専門学校について詳しく知りたい方は、以下のページもご覧ください。
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